給料・年収

【施設形態別】保育士の給料比較|認可・こども園・小規模・企業主導型・学童

更新日:2026/09/08 読了目安:約7分 執筆:保育リーチ キャリアアドバイザー

保育士の給料は施設形態によって傾向が異なります。保育リーチの求人データによる施設形態別の平均月給一覧をもとに、認可保育園・認定こども園・小規模保育・企業主導型・学童・放課後等デイなどの給与構造の違いと、施設選びの考え方を解説します。

保育士の働く場所は、認可保育園だけではありません。認定こども園、小規模保育園、企業主導型保育、病院内保育、学童保育、放課後等デイサービスなど、資格を活かせる施設は多様化しています。そして、施設形態によって給料の仕組みや水準の傾向は少しずつ異なります。「月給が高い施設が良い」と単純に言えないのは、処遇改善等加算の対象かどうか、賞与や退職金の有無、勤務時間の長さなどが形態ごとに違うためです。この記事では、保育リーチの求人データを施設形態別に整理し、それぞれの給与構造の特徴と、施設を選ぶときの考え方をまとめます。

施設形態別の保育士の平均月給一覧

保育リーチに掲載されている求人の施設形態別の平均月給と求人数は次の通りです(2026年11月8日時点)。求人票の月給の下限をもとに集計しているため、賞与や役職手当は含まれていません。

施設形態求人数平均月給中央値求人を見る
認可保育園78件23.8万円23万円認可保育園の求人
認証・認定保育園7件25.4万円25.2万円認証・認定保育園の求人
認定こども園1,889件22万円21.7万円認定こども園の求人
小規模保育園66件22.4万円21.7万円小規模保育園の求人
企業主導型・事業所内保育1,400件22.7万円21.7万円企業主導型・事業所内保育の求人
病院内保育1,487件22.5万円22.5万円病院内保育の求人
幼稚園13,257件23.8万円23.3万円幼稚園の求人
学童保育・児童館1,090件21.4万円21.3万円学童保育・児童館の求人
児童養護施設・乳児院35件21.5万円20.4万円児童養護施設・乳児院の求人
放課後等デイサービス・児童発達支援2,296件23.3万円23.1万円放課後等デイサービス・児童発達支援の求人
病児保育100件22万円22.1万円病児保育の求人
認可外保育園・託児所422件25万円25.2万円認可外保育園・託児所の求人
インターナショナル・プリスクール29件26.1万円26万円インターナショナル・プリスクールの求人

※保育リーチ掲載求人のうち月給が明記されたものの集計(2026-11-08時点)。賞与・手当は含みません。

全国の求人全体の平均月給は22.9万円万円です。施設形態ごとの差は数万円程度に収まることが多く、月給の差以上に、賞与や手当の仕組み、勤務時間の違いが年収や働きやすさに影響します。

認可保育園・認定こども園の給料の特徴

認可保育園と認定こども園は、国の公定価格に基づいて運営費が支払われ、処遇改善等加算の対象となる施設です。そのため、給料の水準は比較的安定しており、経験年数や役職に応じた加算が上乗せされる仕組みが整っています。

  • 認可保育園:保育士の求人で最も数が多い。社会福祉法人運営の園は賞与・退職金が整っている傾向、株式会社運営の園は月給が高めに設定されることが多い
  • 認定こども園:保育教諭として働く場合、幼稚園教諭免許状と保育士登録の両方が求められる。園によっては両免許保持者への手当がある

認可保育園の求人の平均月給は23.8万円万円、認定こども園は22万円万円です。同じ認可でも、公立保育園の正規職員は公務員給与表に基づくため、勤続年数が長くなるほど私立との差が広がる傾向があります。

小規模保育園・企業主導型・病院内保育の給料の特徴

小規模保育園

0〜2歳児を対象とした定員19名以下の施設です。認可事業(地域型保育事業)として処遇改善等加算の対象になるため、給料の水準は認可保育園に準じます。行事が少なく、園児数に対して職員配置が手厚いことから、業務負担の面で選ばれることが多い形態です。

企業主導型・事業所内保育所

企業が従業員向けに設置する保育施設で、国の助成を受けて運営されます。認可保育園と同水準の処遇改善の仕組みがあり、月給は比較的高めに設定される傾向があります。一方、企業の運営方針や助成の見直しに影響を受けやすい側面があるため、運営の安定性を確認しておくと安心です。

病院内保育所

病院職員の子どもを預かる施設で、運営は病院直営か委託会社が多いです。24時間保育や夜勤がある場合は夜勤手当が加わり、月給が高くなることがあります。夜勤の有無と回数は、求人票で必ず確認しましょう。

アドバイザーのひとこと 企業主導型や病院内保育は「月給が高い」と紹介されることが多いのですが、少人数体制で休憩が取りにくい、行事の代わりにシフトの負担が重いといった声もあります。月給の数字だけでなく、職員配置と1日の流れを園見学で確かめてから判断することをおすすめします。

学童・放課後等デイ・児童養護施設・認可外・幼稚園の給料の特徴

学童・放課後等デイサービス・児童養護施設

保育士資格を活かして働ける、保育園以外の施設です。

施設形態給与の特徴
学童保育・児童館午後からの勤務が中心で、フルタイムの求人は限られる。月給は保育園よりやや低めの傾向
放課後等デイサービス・児童発達支援障害福祉サービスとして報酬が決まる。児童指導員としての採用も多く、加算の取得状況で差が出る
児童養護施設・乳児院交代制勤務で夜勤手当が加わる。社会福祉法人運営が多く、賞与・退職金が整っている傾向
病児保育医療機関併設が多く、看護師と連携。少人数で日によって利用数が変動する

これらの施設は、保育園とは報酬の仕組みが異なるため、「保育士だから同じ給料」とはなりません。ただし、夜勤手当や資格手当、放課後等デイの加算などで、保育園以上の年収になるケースもあります。

認可外保育園・幼稚園

認可外保育園(託児所、プリスクールなど)は、公定価格や処遇改善等加算の対象外で、園の経営状況や保育料の設定によって給料が決まります。英語教育に特化したプリスクールなど、専門性を評価して高い月給を設定する園がある一方、経営基盤が弱い園では昇給や賞与が不安定な場合もあります。

幼稚園は、私立の場合は学校法人が運営し、私学助成をもとに給料が決まります。長期休暇中の勤務形態や、預かり保育の担当の有無で働き方が変わるため、年収だけでなく年間のスケジュールを確認しておきましょう。

施設形態で給料を比べるときの注意点

施設形態を選ぶときは、月給の高さだけでなく、次の点を合わせて確認しましょう。

  1. 処遇改善等加算の対象か:対象施設では、経験や役職に応じた加算が上乗せされる仕組みがある
  2. 賞与の有無と支給月数:月給が低めでも、賞与が年3〜4か月分ある園は年収で逆転することがある
  3. 勤務時間と夜勤の有無:夜勤手当で月給が高く見える場合、生活リズムへの影響も考える
  4. 昇給の仕組み:給与テーブルがあるか、役職につく道があるか
  5. 退職金制度:社会福祉法人は退職金共済に加入していることが多い

「月給が高い」の裏側にある働き方まで見て、自分の生活や希望と照らし合わせることが、後悔しない選択につながります。

よくある質問

Q. 給料が一番高い施設形態はどれですか?

求人票の月給で見ると、企業主導型保育や夜勤のある病院内保育、児童養護施設が高めに出ることが多いです。ただし、勤務時間や夜勤の負担、賞与の有無で年収や働きやすさは変わります。施設形態別の平均月給は本記事の一覧を、実際の求人は条件を組み合わせて確認してください。

Q. 小規模保育園は認可保育園より給料が低いのですか?

小規模保育園は認可事業として処遇改善等加算の対象になるため、基本的な水準は認可保育園と大きく変わりません。園児数が少ないぶん園の収入規模は小さいため、賞与や昇給の幅は園によって差があります。運営法人が複数園を持っているかどうかも、給与の安定性を見る目安になります。

Q. 保育園から学童や放課後等デイに転職すると給料は下がりますか?

施設によって異なります。放課後等デイサービスは加算の取得状況によっては保育園と同等以上の月給になることもあり、児童養護施設は夜勤手当で年収が上がることもあります。一方、学童保育は午後からの勤務が中心で、フルタイムの求人自体が限られる傾向があります。

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タグ:給料 認可保育園 認定こども園

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