給料・年収

【都道府県別】保育士の給料・年収ランキングと地域差の理由・家賃補助の活用

更新日:2026/09/08 読了目安:約7分 執筆:保育リーチ キャリアアドバイザー

保育士の給料は都道府県によって差があります。保育リーチの求人データによる都道府県別の平均月給一覧、地域差が生まれる理由、自治体の家賃補助や独自の処遇改善制度の活用法、地域をまたいだ転職の考え方を解説します。

「東京の保育士は給料が高いと聞くけれど、地方とどれくらい違うの?」「地元に戻って働きたいけれど、給料が下がるのが不安」といった相談は、転職の場面でよく寄せられます。保育士の給料には確かに地域差がありますが、月給の数字だけで比べると判断を誤ることがあります。家賃や生活費、自治体独自の補助制度まで含めて考えることで、実質的な「暮らしやすさ」が見えてきます。この記事では、保育リーチの求人データをもとに都道府県別の平均月給を示しながら、地域差の背景と、地域の制度を活かした転職の考え方を解説します。

都道府県別の保育士の平均月給一覧

保育リーチに掲載されている求人の都道府県別の平均月給と求人数は次の通りです(2026年11月8日時点)。求人票に記載された月給の下限をもとに集計しているため、実際の年収には賞与や各種手当が加わります。

都道府県求人数平均月給中央値求人を見る
北海道538件21.8万円22万円北海道の求人
青森県34件19.4万円18万円青森県の求人
岩手県92件19.1万円19万円岩手県の求人
宮城県275件20.4万円19.5万円宮城県の求人
秋田県85件19.6万円19.6万円秋田県の求人
山形県40件20.3万円20.8万円山形県の求人
福島県91件20.3万円19.3万円福島県の求人
茨城県334件20.3万円20万円茨城県の求人
栃木県354件21万円21.1万円栃木県の求人
群馬県119件20.7万円21.2万円群馬県の求人
埼玉県1,468件22.9万円22.5万円埼玉県の求人
千葉県1,815件25万円24.6万円千葉県の求人
東京都4,863件26.1万円25.5万円東京都の求人
神奈川県2,096件24.6万円24.5万円神奈川県の求人
新潟県285件20.9万円20.1万円新潟県の求人
富山県132件21.6万円20.7万円富山県の求人
石川県178件20.1万円20.4万円石川県の求人
福井県24件22.7万円20.8万円福井県の求人
山梨県66件21.9万円22万円山梨県の求人
長野県82件22.4万円21万円長野県の求人
岐阜県128件22.1万円21.9万円岐阜県の求人
静岡県524件21.8万円22万円静岡県の求人
愛知県1,669件22.6万円23万円愛知県の求人
三重県145件22.7万円23万円三重県の求人
滋賀県520件22.1万円21.9万円滋賀県の求人
京都府457件24.6万円23.1万円京都府の求人
大阪府2,794件24.1万円23.1万円大阪府の求人
兵庫県775件22.6万円22.4万円兵庫県の求人
奈良県295件23.7万円23.7万円奈良県の求人
和歌山県160件21.3万円20.1万円和歌山県の求人
鳥取県84件21.1万円20.3万円鳥取県の求人
島根県38件22万円20.6万円島根県の求人
岡山県311件21.8万円22万円岡山県の求人
広島県212件21.2万円21.1万円広島県の求人
山口県140件20.6万円20万円山口県の求人
徳島県38件20.6万円19万円徳島県の求人
香川県69件21.8万円20.3万円香川県の求人
愛媛県143件20.6万円19万円愛媛県の求人
高知県40件21.3万円20.4万円高知県の求人
福岡県1,155件21万円20.5万円福岡県の求人
佐賀県78件20.5万円20.5万円佐賀県の求人
長崎県98件19.5万円19.3万円長崎県の求人
熊本県92件20.9万円20万円熊本県の求人
大分県187件23.6万円25.5万円大分県の求人
宮崎県48件19.9万円19.5万円宮崎県の求人
鹿児島県236件20.4万円19.5万円鹿児島県の求人
沖縄県372件21.7万円21.8万円沖縄県の求人

※保育リーチ掲載求人のうち月給が明記されたものの集計(2026-11-08時点)。賞与・手当は含みません。

全国の求人の平均月給は22.9万円万円です。上位には東京都や神奈川県などの都市部が並び、地方との差は数万円程度になる傾向があります。ただし、求人数や施設形態の構成が地域によって異なるため、順位の細かな上下は目安として見てください。

保育士の給料に地域差が生まれる理由

同じ資格で同じ仕事をしていても、地域によって給料が変わる背景には、いくつかの要因があります。

公定価格の地域区分

認可保育園や認定こども園の運営費は、国が定める「公定価格」をもとに支払われ、そこには地域の物価や賃金水準を反映した地域区分が設定されています。都市部ほど区分が高く、人件費に充てられる額も多くなるため、月給の差につながります。

自治体独自の上乗せ

保育士確保のために、自治体が独自の補助を行っているケースがあります。月額の給与補助、家賃補助、就職準備金、奨学金の返済支援など、内容は自治体によってさまざまです。都市部の待機児童対策として始まった制度が多く、東京都やその近郊に手厚い傾向がありますが、地方でも移住・定住とセットにした支援を行う自治体があります。

最低賃金と地域の賃金水準

パート・アルバイトの時給は、都道府県ごとの最低賃金の影響を強く受けます。最低賃金の高い地域では、保育補助やパート保育士の時給も高めに設定されます。

施設形態と運営主体の構成

都市部は株式会社運営の園や企業主導型保育が多く、月給を高めに設定して人材を集める傾向があります。一方、地方は社会福祉法人や公立の園が中心で、月給は控えめでも賞与や退職金制度が整っている場合が多く、年収で見ると差が縮まることもあります。

月給の差だけで判断しない:家賃補助・支援制度の活用

生活費と手当を含めて比較する

月給が3万円高くても、家賃が5万円高ければ手元に残るお金は減ります。地域をまたいで転職を考えるときは、次の点を合わせて比較しましょう。

比較項目確認のポイント
家賃相場通勤圏内の1人暮らし、または家族での住まいの相場
家賃補助・借り上げ社宅園または自治体の制度の有無、対象期間、自己負担額
通勤手段車通勤が前提の地域では車の維持費も考慮
賞与・退職金月給が低くても年収で見ると逆転することがある
自治体の支援制度就職準備金、奨学金返済支援、保育料の減免など

特に家賃補助の影響は大きく、都市部で月額数万円の補助が受けられる場合、実質的な可処分所得は地方勤務と同等かそれ以上になることがあります。

アドバイザーのひとこと 「東京は給料が高い」と言われますが、家賃補助の有無で実態は大きく変わります。都内で家賃補助のある園と、隣県で補助のない園を比べると、月給は同じでも手元に残る金額に数万円の差が出ることがあります。転職先を探すときは、月給欄より先に「住宅手当・家賃補助」の記載を見る癖をつけると失敗が減ります。

自治体の家賃補助・支援制度の種類

保育士向けの支援制度は、大きく次の3種類に分けられます。

  1. 借り上げ社宅制度(家賃補助):園が借りた住まいに保育士が住み、家賃の大部分を園と自治体が負担する仕組み。対象は採用から一定年数以内など条件がある
  2. 就職準備金・引越し費用の補助:他地域から転入して就職する保育士を対象に、準備金を支給する制度。一定期間の勤務が条件になることが多い
  3. 奨学金返済支援・保育料の優遇:保育士養成校の奨学金の返済を補助する制度や、自身の子どもの保育料を軽減する制度

これらは自治体ごとに内容や条件が変わり、年度によって見直されることもあります。求人票に「家賃補助あり」と書かれている場合でも、対象条件(世帯主であること、園から一定距離以内など)や期間を必ず確認しましょう。詳細は園または自治体の担当窓口で確認するのが確実です。

地元に戻る・地方へ移る転職の考え方

都市部から地元へ戻る転職では、月給が下がることを覚悟する方が多いのですが、実際には次のような要素で相殺されることがあります。

  • 実家に住める、または家賃が大幅に下がる
  • 車通勤で通勤時間が短くなり、早番・遅番の負担が軽くなる
  • 社会福祉法人や公立の園が多く、賞与や退職金が安定している
  • 自治体の移住支援と保育士支援を併用できる場合がある

逆に、地方から都市部への転職では、家賃補助のある園を選ぶことが最重要です。補助の対象期間が終わった後の家賃負担も想定して、長期的な収支を考えておきましょう。

都道府県別の求人を見るときのポイント

同じ都道府県内でも、政令指定都市や県庁所在地と郊外では月給や求人数に差があります。都道府県で絞り込んだ後、次のような条件を加えて見ていくと、自分に合った求人が見つかりやすくなります。

  • 施設形態(認可保育園、認定こども園、小規模保育園など)
  • 働き方(固定時間、シフト制、短時間)
  • こだわり条件(家賃補助、車通勤可、駅近、賞与ありなど)

例えば東京都の求人の平均月給は26.1万円万円、大阪府は24.1万円万円、福岡県は21万円万円です(2026年11月8日時点)。気になる都道府県の求人一覧から、条件を組み合わせて比較してみてください。

よくある質問

Q. 都市部と地方で、年収はどのくらい違いますか?

求人票の月給で見ると数万円程度の差が出ることが多いですが、年収では賞与や手当の違いで縮まることもあります。厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(2024年)によると保育士の平均年収は約400万円で、地域によってこの水準の前後に分布していると考えられます。手元に残るお金で比較するには、家賃と補助制度を含めて考える必要があります。

Q. 家賃補助は誰でも受けられますか?

多くの制度では、採用から一定年数以内、世帯主であること、園の近隣に住むことなどの条件があります。また、園が制度を利用していない場合は受けられません。求人票の記載だけで判断せず、面接や内定時に対象条件と期間を確認してください。

Q. 転居を伴う転職で、面接はどう受ければいいですか?

一次面接をオンラインで行い、最終面接と園見学を現地で行う園が増えています。遠方からの応募であることを伝えれば、日程をまとめて調整してもらえることが多いです。エージェントを利用すると、現地での見学と面接を1日で組むなどの調整を代行してもらえます。

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タグ:給料 年収 4月入職

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